今年度は、食品と雑貨各部門の「銀賞」を廃止して、「堺市長賞」及び各部門「金賞」の三賞に整理することで、各賞の権威を高めました。

　またＮＰＯ法人商業まちづくりネットのご協力により、毎月第三日曜日に堺東商店街で開催されるイベント「ガシ横マーケット・プラス」の会場で一般審査を行うことができました。

　審査にご協力くださった市民の数は昨年度を大きく上回り、とても有意義なイベントとすることができました。

アピールポイント

心も体も笑顔になれるをモットーに、年齢性別を問わず誰でも食べやすいソフトな食感に仕上げています。季節や好みで選んで頂けるよう、挟むクリームは数種類を用意（コーヒー、栗、抹茶等）。今回は味わい深いコーヒー味で堺市長賞を受賞しました。

製造者　愛和ハウス

平成27年1月18日、堺東商店街のイベント「ガシ横マーケットプラス」会場で、書類審査によって選出された製品（食品部門５品、雑貨部門６品）を一般市民に審査、投票してもらいました。

製品はどれも好評で、ご協力くださった方から何人もが、その場で製品を購入されていました。

平成27年2月6日に堺市立健康福祉プラザにて本審査を行い、書類審査と一般審査を経た各部門5点の商品を「製品完成度」や「消費者への訴求」、「製品デザイン」、「利用者の取り組み」、「ブランド力」、「プレゼンテーション」という視点から、下記の審査員の方々に審査して頂きました。

各商品の審査ではまず、製作した事業所職員および利用者に、商品のアピールポイントや製作工程での工夫や苦労していること等をプレゼンテーションしてもらいました。

今回はプロジェクターを使用してプレゼンテーションする方も登場し、年々プレゼンテーションも上手になっています。

今回のコンクールは、審査に進んだすべての事業所から、職員・利用者が参加され、製品一つ一つにかけられる審査委員の指摘や助言に耳を傾けていただくことができました、

（審査員名）

●山本　憲司（大阪学院大学　非常勤講師）

●矢野　真一（学校法人三幸学園　辻学園調理・製菓専門学校）

●豊田　みどり（大阪府中小企業家同友会）

●牧　文彦（ＮPО法人Deeppeople）

●岸　隆史（堺市健康福祉局　障害福祉部）

審査委員の皆様からは、製品それぞれへのアドバイスとともに、本コンクールを通して、以下のようなお言葉もいただきました。

「本当にいいものを福祉の事業所が作れば、結果として売れると思う。いいものを作るという意識をもって続けて欲しい。一方で、どうしたら買ってもらえるのか、どうしたら売上をあげられるかを考え、その利益を利用者の皆さんに還元していくことを常に心掛けていかなければならない。良いものを作っても、それが単なる自己満足で終わらないようにお願いしたい。」

「製品を向上させたいという思いに対する成果も出てきている。そして、毎日同じ品質ものを作っていくということも大切。日々、これからも頑張ってもらいたい。」

「製品の質はどんどんよくなっているという実感がある。甲乙つけがたい製品も多く、ほんのちょっとしたことで結果として賞が決まっている。その『ちょっと』を考えることで、壁を越えられる。製品のアピール方法など、作ってから売るまでのイメージをしてもらって、トータルで考えて欲しい。その工夫が消費者にも伝わっていくのではないだろうか。」

多くの方に手に取っていただくためには、もう少しの工夫が必要です。当センターとしても、そのもう少しのところを事業所の皆さんと一緒に考え、今後も取り組んでいきたいと思います。